【選択】放射能と放射線の基礎知識 総合・新領域系 複合新領域

「正当にこわがることはなかなかむつかしい」ですが、この科目の受講によって「むつかしさ」を一歩乗り越えていただきたいと思います。

講習概要

本講習では,放射性物質・放射能・放射線に関する基礎知識や放射線の性質・作用と放射線測定法の原理を習得し,放射線の性質に基づいて生体への影響のしくみと放射線防護について考える。また,放射性物質と放射線の種々の利用,原子力利用についても学習する。本講習によって,放射性物質・放射能と放射線に関する正しい知識が小学生から中・高生に普及することを目的とする。

講義内容

認定証番号平30-30186-500714号
時間数6時間
対象地域全国
対象職種教諭
主な受講対象者(目安)小・中・高
講義形式インターネットを利用したe-Learning、1回は45分(小テスト込)
修了認定の方法筆記試験(試験時間は30分)
講師中西 孝(金沢大学名誉教授)/横山 明彦(金沢大学理工研究域物質化学系教授)/静間 清(広島大学大学院工学研究院特任教授)/高田 純(札幌医科大学医療人育成センター教授)

各回の講義

各回のタイトル学習目標担当者
1放射性物質・放射線・放射能

原子核の安定・不安定は、陽子数と中性子数の組み合わさり方によって決まることを説明できる。

不安定な原子核が安定な原子核へと変化するときに原子核から放射線が出ることを説明できる。

原子核から出る放射線の種類と正体を説明できる。

「放射性物質」と「放射線」と「放射能」の相互関係を正しく説明できる。

不安定な原子核の数の減少の仕方に規則性があることを説明できる。

中西 孝
2物質に対する放射線の作用

通常、放射線と言えば電離放射線のことを指すことを説明できる。

電離放射線は直接電離放射線と間接電離放射線に分類して説明できる。

原子を離れた電子により発光や感光が起きることを説明できる。

物質の体積は原子の電子雲によること及び質量は原子核によることを説明できる。

物質に対する放射線の作用を電子雲に対する作用と原子核に対する作用に分けて考えることができる。

通常、原子は原子核のプラス電荷と電子雲のマイナス電荷がつりあって電荷的に中性であるが、電子雲の中を荷電粒子が通過すると電離(イオン化)が起こることを理解できる。

中西 孝
3放射線測定の原理と実際

放射線が直接人間の五感に感じない理由が説明できる。

放射線検出・測定の基本原理が説明できる。

放射線の種類・性質と検出器に適切な組み合わせがあることを説明できる。

放射線測定の目的によって測定法を選ばなければならないことが説明できる。

中西 孝
4放射線が人体に影響を与えるメカニズム

放射線が人体に与える影響の基礎を理解する。

線量の意味と対応するリスクを理解する。

放射線防護法の基本を理解する。

放射線障害防止法が定める線量限度を理解する。

高田 純
5放射性物質と放射線の利用(医薬学系)

核放射線の医療応用の歴史を知る。

医療で利用されている放射線診療装置の概要を理解する。

核医学で利用されている核種の特徴を理解する。

高田 純
6放射性物質と放射線の利用

原子核の安定・不安定は、陽子数と中性子数の組み合わさり方によって決まることを説明できる。

不安定な原子核が安定な原子核へと変化するときに原子核から放射線が出ることを説明できる。

原子核から出る放射線の種類と正体を説明できる。

「放射性物質」と「放射線」と「放射能」の相互関係を正しく説明できる。

不安定な原子核の数の減少の仕方に規則性があることを説明できる。

静間 清
7核エネルギーと原子力

原子核から出る放射線の種類と正体を説明できる。

「放射性物質」と「放射線」と「放射能」の相互関係を正しく説明できる。

不安定な原子核は放射壊変するので、時間とともに数が減少し、その減少の仕方には規則性(半減期は核種に固有で一定)があることを説明できる。

静間 清

その他、連絡等

インターネットを通じて学習します。

受講するためには、動作環境を満たすデバイスとインターネットを利用できる環境が必要です。

インターネットが利用できるのであれば、受講時間、受講場所は問いません。いつでもどこでも学習できます。

具体的な学習方法等については、受講者決定後、ホームページ等で案内をします。


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